目的と手段

3月も半ば。

虫がモゾモゾと出て来る啓蟄も過ぎて、今年はだいぶ気温が上がってくる

日が多くなりました。

外の環境に影響されるように、私たちの体にも日々変化があります。

呼吸を意識して感じている時、アーサナをとるとき、

つぶさに観察してみて欲しい。

他の誰にも変えられない自分の肉体を主体的に観る。

ヨガやボディワークはそんな時間だと思う。

クラスが終わってから皆さんと少しおしゃべりをする時間に

たまに気になってしまう言葉があります。

皆さんそれぞれに何か目的があってヨガや、Bodyworkをしていると思うんです。

健康的な体でいたいとか、ストレスを軽減したいとか、色々様々でしょう。

自分の生活の質を見直すようにしている方達が大体かと思いますが。

でもたまにこのポーズが上手くできないんです、とか

あのポーズが出来るように頑張ります　とか。。。

と言われることがあります。

それって一体誰のために、何のための何をしているのでしょうか？

と思います。

ヨガは特に写真に映えるポーズがSNSで取り上げられるようになったり、

沢山の媒体で美容的な面が特にクローズアップされがちです。

もしくは自分をアピールするものとして使っている方たちも多い。 

 でも、それは、きっと何かが違います。

インスタ映えするためにヨガをするのはどうなんでしょう。 

本人が幸せならそれで良いのかもしれませんが。

本当の目的はなんでしょう、自分をどうしたいのでしょう。

そもそも誰かに向けて、誰かのためにヨガをしていないか？

感じなおしてみるといいと思います。

アーサナを取る前に呼吸を整え、心と身体の準備をする始まりの時間に

改めてどんな自分にしたいのか、どこまで自分をもっていきたいのか。

どう動きたい？どんな景色を自分の中に見たい？

どう在りたい？

きちんと「私」とコネクトしてみましょう。

自身の健康や人生のためにうごめかしていきましょう。

inner journey、内なる旅に向かう前に

心と身体の準備をきちんとするところからはじめる。

ヨガのポーズを目的にするのではなくて。

ヨガで心と体を整えリラックスさせ、自分への束縛から解放される。

そうして見えてきた新しい世界を生きながら、挑戦と失敗を繰り返し自分を広げていく。

私はそう在りたいと思うのです。